インタビュー
先日、雑司ヶ谷で仏師をされている方のインタビューをして、
強い衝撃を受けたのだけど、それをようやく今日まとめることができた。
しばらく感動をあたためていて、文章にはしていなかったのだけど、
ものすごい勢いで、記憶を頼りに書いていたら、なんだか途中から泣けてきた。
「自分が一生懸命何かに打ち込むことで、幸せになって、巡り巡って誰かの幸せになるような、
そういう生き方もあるんじゃないかな」
というお師匠さんの言葉。
その考えに出会うことで、はじめの一歩を決めることができたまりさん。
すべてはつながっていて、人は、強く望んだときに、そこに行きつくことができるんだなと
本当に思った。
インタビューをするといつも思うのは、本当はすべての場所に、ものがたりがあるということ。
普段の何げない生活の中にも。
とりだたされない、そんなつつましい生活の中にこそ、実はすごいストーリーがあって、
むしろ、そういうのが本物というか、だれのためでもないからこそ重みがある。
インタビューをすると、そんなものがたりに出会った自分をとても幸福であると思う。
でも、それと同時に、自分が伝えることで、日常が非日常になってしまうような、
自然なものをプラスチックで加工しちゃうような、
余計な事をしているような気分になったりもする。
だから、言葉を選びたいし、私が何を感じたかを、もっともっとあっためて、
正確に伝えるだけじゃなく、気持ちよく伝えたい。